なぜ皆お金の話が嫌いなの?

お金の話をするのははしたない?

なんだかお金の話をする事って人目をはばかるというか、なんとなく大っぴらにはしづらいようなイメージがありますよね。
子供のころ、大人に「お金の話をするのははしたない」とか「カネ、カネ言って、下品な」などと、言って聞かせられた記憶がありませんか?

「お金について話すのははしたない」という教えは金銭教育のひとつで、高度経済成長期などはこれですごく上手くいっていました。実際に今もこういった教育で得をする人もいます。それは従業員を使う経営者ですね。

「働き者で欲が無く、文句を言わない」というのは日本人の美徳の1つのように言われていましたが、それは働かせる側や国としては使い勝手がいい最高の働き手だったからです。

それでも、上に立つ人がそれなりに考えて、正しく施していたので社会全体としてもとても上手くいっていました。それが今も根強く残っているし、その世代の人達は自分がそうやって頑張る事でそれなりに幸せな人生を手に入れることができた。だからそれを今も正しいと思っているわけですね。

ちなみに70歳以上の人はこの考えでいいと思います。社会保障が悪くなるとはいえ、自分が払ったよりも受け取る金額の方が多いし、すでに不動産などの資産もお持ちだと思いますので。

これからの私たちとお金

しかし、単純成長が見込めない日本に生きるこれからの私たちはどうでしょう?収入は上がっていかない、定年まで働ける人自体が少ないこれからの時代。若い世代になるほど厳しい現実に直面することになります。

全く生きる時代や環境が違う人間が、同じ知識で同じ行動を取るとどうなるでしょうか?

私たちの世代が生きる時代がどんな経済状況になるのか、ひとつの事例を紹介します。

前提条件

  • 35歳のお父さん、32歳のお母さんと3歳と1歳の二人の子供
  • 働き手は、お父さんのみで、現在の年収は約700万円
  • 現在の金融資産は貯金のみで、600万円
  • もうすぐ、500万円の頭金で、3,000万円のマンションの購入を検討

平均的な家庭より少し裕福ではありますが、典型的な4人家族の例です。生涯の金融資産をグラフにすると下の図のようになります。

金融資産のシミュレーション

資料:サラリーマンは2度破産する (朝日新書)<著者/藤川 太>

 

典型的なサラリーマンは金融資産面において55歳と70歳以降の2度破産の危機を迎える計算になります。原因は住居の購入、子どもの養育費、老後の費用などです。これらを平均的な金額で全て負担すると、資産は大きくマイナスで終える事になってしまいます。

マイナスまで借り入れをする事が出来ればいいのですが、恐らくは歳を重ねると借金も出来ず、高齢になって息詰まるという可能性も考えられなくはありません。

お金のことを考えないと、普通の生活すら難しい

この厳しい時代の流れの中でこれまでと同じ選択、行動をしていると破綻するのが関の山です。ずっと刷り込まれてきた金銭教育と違うことをするのは抵抗があるかもしれません。しかし、これからの時代を生きる私たちにとって、「お金の知識」とそれを正しく使うことというのは必須能力なのです。

お金のことを考えることは、決して「お金持ちになりたい」「ラクをして生きたい」という人だけのものではありません。

「家族の幸せを守りたい」「明日の心配をせず未来に希望を持っていきたい」という誰もが思う当たり前の人生を歩むために必要な知識になった、時代が変わったんだとぜひ認識を改めて前向きに取り組んでいただければと思います。


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